たばこが増税で話題になっている。それも今回は大幅な値上げのためコンビニや小売店では予約販売が好調という。私もたばこにかかわっているので少しだけ「たばこ」について調べて肩をもって見よう。そしていかに日本においてたばこが長い間に培われてきた文化であるととがわかる。
日本にたばこが伝来したのは、天正末期から文禄の末期(16世紀後半)と言われている。瞬く間にたばこは日本人の生活の中に溶け込み、欠かすことのできない存在になった。
明治37年日露戦争が勃発すると、その戦費調達の必要から「たばこ専売法」が施行され財政物資としてその地位が今日まで受け継がれてきた。一例をあげると「困った時のたばこ税」と言われるように平成10年の国鉄債務処理の穴埋めにもなんら関係のないと思われるたばこが増税により補てんされました。
昨今、たばこは健康に関連して悪の根源のようないわれ方がされています、果たして歴史的にみてそうばっかりでしょうか?
近くは太平洋戦争が終わって多くの「戦争未亡人」が発生しましたが、その方々の経済的救済に貢献したのも「たばこ」であることを忘れてはいけません。国は戦争未亡人や身体障害者に優先的に販売許可を与え「たばこの販売」で生計出来るように配慮したのです。今のように「弱肉強食」思想ではなく、当時は「弱者救済」という思想が世の中にあったのかも知れませんね。
今、話題になっているこの機会に、何回かに分けてたばこについて考えてみましょう、吸わない人には顰蹙をかうかな?